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人々の健康を支えるシステム開発

加藤 綾子 教授

加藤 綾子 教授

医用生体工学研究室

研究内容を教えてください。

電子工学や情報工学の技術を医療分野に応用し、医療現場の課題を解決するための研究に取り組んでいます。電極や接触式のセンサを用いずに脈拍や呼吸などを非接触計測するための研究では、映像から高精度に計測するためのシステム開発を行っています。また、乳腺炎の早期発見を支援するための研究では、超音波画像から乳腺炎の状態を判断するAIを検討しています。他にも、口腔内の健康を維持するためのシステム開発などの研究に取り組んでいます。

医療×工学の連携とは?

医療従事者が現場で感じる課題を抽出し、議論を重ねながら研究を進めることで、実用的なシステムを開発できると考えています。これにより、早期発見や診断精度向上、負担軽減を目指します。また、病気のメカニズムを研究し、新たな医療の提供につなげたいと考えています。

研究室はどんな様子ですか。

医用生体工学研究室では、研究の相互理解と伝えるスキルの向上を目的とした研究室ミーティング、各学生の進捗や問題点の確認を行い研究の質を高めるための個別ミーティングを実施。また、信号・画像処理、機械学習を学ぶ勉強会も開催。

研究に必要な実験装置のなかには、電子回路や機械部品を独自に設計・製作するものもあります。学園祭ではゲームを製作して出店しましたが、研究活動の良いウォーミングアップになったと思います。

研究成果の発信を重視し、2024年度は展示会でのデモ展示(3回)や学会発表(学生4名)を実施しました。他大学の学生との交流も奨励し、学会セミナーに2名が参加。そこでの出会いが研究のモチベーション向上につながります。さらに、BBQやキャンプ、スキー・スノボ旅行などのイベントを通じて交流を深めています。研究が夜遅くなることもありますが、楽しみながら取り組んでいます。

医用生体工学研究室はどんな学生におすすめですか?

機械学習、画像処理、信号処理のソフトウェア開発が中心ですが、研究内容によっては、実験に必要な計測・制御システム(ディジタル回路、電子回路、光学システム、機械システムなど)も作製します。また、工学的な知識だけでなく、人の生理機能、研究対象の疾患や治療方法、医療情報システムなどについても勉強することが多くあります。自分の得意なことだけでなく、新しい分野にチャレンジする気持ちの強い学生を待っています。

プロフィール

加藤 綾子 教授

国立長寿医療センター流動研究員、国際アパタイト研究所研究員、医療機器センターリサーチレジデント、茨城大学産官学連携研究員、埼玉医科大学講師等を歴任し、2022年4月より現職。機械学習や画像処理やシミュレーションを医療分野に応用し、診断・治療支援機器を開発する研究、人間の感性や生理学的なメカニズムへの理解を深めるため、ストレスの定量化や生体計測に関する研究を行う。

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