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令和6年度 卒業式を挙行しました

令和7年3月22日(土)、本学体育館にて、令和6年度(第1回)三条市立大学 卒業式を挙行しました。
当日は晴れやかな雰囲気の中、工学部 技術・経営工学科の70名が本学を巣立ちました。
式典では、シャハリアル学長より卒業生代表の須貝 玲斗さんへ学位記が授与され、その後、学長から式辞の中で、卒業生に向けてはなむけの言葉が贈られました。

また、卒業生代表の大井 遥介さんが謝辞を述べ、在学中の思い出や支えてくださった方々への感謝、そして未来への決意を語りました。
教職員一同、卒業生の皆さんの新たな門出を心よりお祝いするとともに、今後のご活躍をお祈り申し上げます。

学位記授与
学生表彰
学長式辞
来賓祝辞
國定 勇人 衆議院議員
来賓祝辞
菊田 真紀子 衆議院議員
来賓祝辞
滝沢 亮 三条市長
記念品贈呈
卒業生謝辞
名誉学位記授与
三条未来創造大使任命式
同窓会入会式
学位記授与(式典後)1
学位記授与(式典後)2
卒業生によるハットトス
仲間と共に1
仲間と共に2

学長式辞

まことに小さな本学は、皆さんの卒業を機に開花期を迎えようとしています。
第一期生の皆さん、ご卒業、誠におめでとうございます。

本日、三条市立大学の第一期生として、本学での四年間の学びを終え、新たな道へと歩みを進める皆さんに、心から祝福の言葉を贈ります。また、これまで皆さんを支え、励まし続けてこられたご家族をはじめ、関係者の皆様に深く敬意を表します。

四年前、皆さんが本学の門をくぐったとき、「イノベーティブテクノロジスト」としての第一歩を踏み出しました。その入学式で、私は日本が誇る大発明家・丹羽保次郎氏の「技術は人なり」という言葉を紹介し、「良い技術は良い人からしか生まれない」とお話ししました。皆さんはこの言葉を胸に刻み、学びを深め、技術者として、そして人として大きく成長してきました。私は、その姿をとても誇りに思います。

この4年間、社会は目まぐるしく変化しました。新型コロナウイルスの影響からの回復、世界的な地政学リスクの高まり、急速なデジタル化、AIや自動化技術の進化、さらにはカーボンニュートラルや持続可能な社会への移行——皆さんは、こうした変化の中で学び、考え、行動し、技術力と知識を磨いてきました。そして今、社会へと羽ばたく時を迎えています。

しかし、卒業はゴールではなく、新たな挑戦の始まりです。社会に出れば、困難や試練が待ち受けているかもしれません。イノベーションのスピードは加速し、未来は予測困難な時代に突入しています。AIが文章を書き、ロボットが生産を担い、データが価値を生む社会では、「何を知っているか」だけではなく、「何を生み出せるか」「どのように価値を創造できるか」が問われます。

そのような時代だからこそ、私は皆さんに三つのことを伝えたいと思います。

第一に、挑戦を恐れないこと。

イノベーションは常に、自分の持つ能力の限界にチャレンジするところから生まれます。皆さんのチャレンジ精神は、すでに証明されています。開学間もない本学に、11倍もの志願倍率を潜り抜けて入学したことが、その証です。これまで同様、失敗を恐れず、未知の領域に飛び込み、何度でも試行錯誤を繰り返してください。本学で培った「創造性」を最大限に発揮し、新しい価値を生み出してください。

第二に、感謝の気持ちをもって人を大切にすること。

技術は人のためにあるものです。どれほど優れた技術も、それを使う人々の幸せにつながらなければ意味がありません。互いを尊重し、協力し、知識や経験を共有し合うことが、より良い未来を創る原動力になります。「技術は人なり」——この言葉を、これからも大切にしてください。

第三に、学び続けること。

卒業は学びの終わりではなく、新しい学びの始まりです。知識も技術も、時代とともに変化し続けます。常に好奇心を持ち、新しいことに触れ、そこから気づきを得て、学び続ける姿勢を忘れないでください。

皆さんが歩む未来は、決して平坦な道ではないかもしれません。しかし、本学で培った「考える力」「創造する力」「挑戦する力」があれば、どんな時代でも道を切り拓いていけるはずです。

これから社会の第一線で活躍する皆さんが、三条市立大学の誇りとなり、新たな歴史を築いていくことを確信しています。皆さんの未来が希望に満ち、輝かしいものであることを心から願い、私の式辞といたします。

令和7年3月22日
三条市立大学 学長 アハメド シャハリアル

卒業生謝辞

日差しが日一日と温かさを増し、春の息吹を感じるこの佳き日に、このような盛大な卒業式を挙行していただき、誠にありがとうございます。こうした素晴らしい日を迎えられますこと、卒業生一同、心より感謝申し上げます。

振り返れば四年前、私たちが入学したころは、新型コロナウイルスが流行し、大学生活に期待と、大きな不安があったことを覚えています。時にいつもの日常もままならない状況もありましたが、今ではそれも懐かしい思い出です。

三条市立大学は工学部でありながら、私たちの多くは普通科高校から入学しました。入学してからの日々は、専門用語が飛び交う講義や見たこともない機械の数々、初めてのことばかりだったことを昨日のことのように思い出します。そんな私たちが、三条市立大学の第一期卒業生として、この特別な瞬間を迎えることができたのは、教職員の皆さまの丁寧なご指導と、共に入学した仲間たちの存在が大きかったと感じています。

大学生活は、決して平坦な道のりではありませんでしたが、貴重な学びと成長の機会を得ることができた四年間でした。中でも、三年次の約四ヶ月間の産学連携実習は、私たちにとって大きな転機となったと思います。私たちは、それぞれが企業の現場での体験を通して、大学で学んだ知識を実践的に活かす難しさや、働くことの楽しさを経験しました。専門技術だけではない、社会人としての心構えやチームワークの大切さを学ぶことができたことは、大きな財産です。

今日まで、三条市立大学で充実したかけがえのない日々を送ることができたのは、未熟な私たちをご指導くださり、時には人生の先輩として多くのことを教えてくれた先生方、社会に出るための貴重な経験の機会をくださった実習先企業の皆様、私たちを温かく受け入れてくれた地域の皆様のおかげです。また、私たちが学び続けられたことは、優しく見守ってくれた家族の支えがあったからです。今日まで支えてくれた皆様に感謝し、それを返せるようにこれからの日々を過ごしていきます。

そして、ともに学び、ともに笑いあった仲間との思い出は決して忘れません。楽しかったことも辛かったことも仲間たちがいたから乗り越えられました。改めて感謝します。

私たちはこれから、それぞれの道を歩み始めます。どんな未来が待っていようとも、三条市立大学で経験したことを胸に、自分の選んだ道に自信と誇りを持って進んでいきたいと思います。そして、イノベーションで社会に貢献できるよう、成長し続けていくことをここに誓います。

最後になりましたが、本日ご臨席いただきましたすべての皆様に、改めて感謝の気持ちを表し、卒業生代表の謝辞とさせていただきます。

本日は誠にありがとうございました。

令和7年3月22日
卒業生代表 大井 遥介

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