NEWS
令和7年度 三条市立大学入学式を挙行しました
令和7年4月4日(金)、三条市立大学の入学式が共和松井ホールで行われ、新入生94名が新たな学生生活をスタートしました。
シャハリアル学長から「三条市立大学の人材育成の理念であるイノベーティブ テクノロジストとして、皆さん一人ひとりが未来を切り拓く力を身につけることが、これからの4年間での大きな使命となります。これからの4年間、思いきり学び、挑戦し、仲間とともに成長してください。皆さんの未来は、皆さん自身の手で創るものです。私たち教職員は、その挑戦を全力で支えます」と新入生たちを歓迎しました。
その後、新入生代表原いづみさんが「これから始まる大学での生活は、初めて体験することが多く、不安もあります。しかし、それ以上に三条市立大学で多くのことを学べることへの期待に胸を躍らせ、充実した学生生活を送りたいと思っています」と宣誓が述べられました。
新入生の皆さん、ご入学、誠におめでとうございます。
皆さんのこれからの学生生活が実り多きものになりますよう、教職員一同サポートしてまいります。



滝沢 亮 三条市長




学長式辞
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。また、これまで皆さんを支えてこられたご家族の皆さま、関係者の皆さまにも心よりお祝いを申し上げます。
本日、全国20の都道府県から集まった94名の皆さんが、ここ三条の地に新たな一歩を踏み出しました。皆さんが今日、この場に立っているのは決して偶然ではありません。一人ひとりが持つ可能性が、この大学の門を叩かせたのです。
三条市は、人口9万2千人の小さな町ではありますが、ここには日本屈指のものづくりの伝統と革新が息づき、世界に誇る技術が磨かれ続けています。そして、これから皆さんは、その伝統と革新の交差点の中心に立ち、学び、成長し、「イノベーティブ テクノロジスト」として未来を創造していくことを心から期待しています。
今、私たちは歴史的な転換期を生きています。
世界ではテクノロジーの進化が加速し、AIやロボットが社会を大きく変えようとしています。同時に、気候変動、エネルギー問題、地政学的な不安定さ、解決すべき課題も山積しています。日本は人口減少や労働力不足といった社会課題に直面し、これまでのやり方が通用しない時代に突入しています。求められるのは、過去の知恵から学び、新たな価値を生み出す力です。本学の理念である 「新たな発想を生み出す鍵は、蓄積された経験の中にある」 という考え方が、その指針となるでしょう。
三条のものづくりには、400年以上の歴史があります。歴史を振り返れば、時代の変化は常に新たなチャンスを生み出してきました。この町の職人たちは、伝統を守りながらも、時代の変化に合わせて新しい技術を取り入れてきました。それは、過去を学び、新たな価値を生み出してきた挑戦の歴史でもあります。変化を恐れるのではなく、それを活かし、新たなイノベーションを生み出すことこそが、これからの時代に求められる姿勢です。まさに、三条市立大学の人材育成の理念である「イノベーティブ テクノロジスト」として、皆さん一人ひとりが未来を切り拓く力を身につけることが、これからの4年間での大きな使命となります。
本学は、工学技術やマネジメントを横断的に学べる、日本でもユニークな大学です。ものづくりの最前線に立つ企業と連携し、理論と実践を結びつける学びを提供しています。教室で得た知識を実際のプロジェクトに応用することで、実社会で求められる力を身につけることができるでしょう。
また、この町には、ものづくりを支える職人や技術者、企業のリーダーがいます。その知恵や情熱に触れながら、自らの可能性を広げてください。大学は、知識を得る場所であると同時に、自分自身を深く知り、新たな挑戦を生み出す場でもあります。
皆さんの前には、多くの学びの機会が広がっています。本学では、産学連携の実践的な学びを大切にし、 「手を動かしながら学ぶ」 ことを重視しています。教科書の中だけでは得られない、生きた知識や技術を体得し、自らの手で未来を創り上げてください。
もちろん、その道のりは決して平坦ではないでしょう。時には壁にぶつかることもあるかもしれません。しかし、挑戦を恐れず、失敗を成長の糧としてください。失敗は、次の成功への大切なステップです。
これからの4年間、思いきり学び、挑戦し、仲間とともに成長してください。皆さんの未来は、皆さん自身の手で創るものです。私たち教職員は、その挑戦を全力で支えます。
さあ、新しい旅の始まりです。
皆さんの入学を心から歓迎します。
令和7年4月4日
三条市立大学 学長 アハメド シャハリアル
新入生代表宣誓
花々に命が芽吹き始め、春の訪れを感じるこの良き日に、私たちは三条市立大学に入学できることを大変喜ばしく思います。そして、私たちの為にこのような素晴らしい式を挙行していただき、新入生を代表して心より御礼申し上げます。
これから始まる大学での生活は、初めて体験することが多く、不安もあります。しかし、それ以上に三条市立大学で多くのことを学べることへの期待に胸を躍らせ、充実した学生生活を送りたいと思っています。
現在、多くの伝統産業は人手不足や後継者難に直面しています。また、最先端の技術は飛躍的に進歩し、適応していかなければならない時代に私たちは生きています。そのような時代に直接企業と関わることのできる産学連携実習や、工学分野だけではなく、マネジメントも学べ、幅広い知識と経験を得ることができる三条市立大学に入学できたことに、大きな意義を感じています。
私たちは、世界に誇れる燕三条のものづくりに興味を持ちました。産学連携実習を通じて、その素晴らしい製品がどのように企画され、開発され、生産されているかを直接学び、将来の糧にしていきたいと思います。
そして、常に進化し続けるこの世界で、今までにない新しい視点から物事を捉え、途絶えさせてはいけない伝統産業を守り、さらなる発展の道標となる知識や技能を身に付けるために、日々努力をしていきます。
最後に、今年は三条市立大学から初めての卒業生が巣立ちました。先輩方を手本とし、新たな節目の新入生としての誇りと期待を持ち、自らをさらなる高みへ成長していけるよう、精進していくことを誓い、新入生代表として宣誓いたします。
令和7年4月4日
新入生代表 原 いづみ