研究領域と研究室

研究領域研究室名研究内容
生産技術研究領域トライボロジー研究室機械の運転効率を上げるためには、しゅう動部分の摩擦を適宜コントロールすることが必要です。この摩擦や摩擦をコントロールする技術に関する学問分野がトライボロジーです。本研究室では、小型モータから大型の発電用タービンなどの産業用回転機械に用いられている基盤機械要素の軸受やシール、人の健康的な生活をサポートする人工関節などを対象として、それらが長期間、効率よく安全に使用できる最適な設計を目指しています。
プロトタイピング研究室アイデアを具現化し検証する手法として、プロトタイピングの重要性は色々な分野において認知されつつあります。しかし、様々なプロトタイピングの手法がある中で、目的ごとにどれが適しているかはまだ試行錯誤中です。本研究室では従来からあるプラスチック張り合わせや金属加工を用いた手法および、最新の3Dプリンタ、ボードコンピュータ、AR(拡張現実)等を用いた手法を深耕し、それら新旧技術を融合することで新たなプロトタイピング手法を創出することを目指します。
生産・創生研究室CAE、ニューラルネットワーク、AI、タグチメソッド、MTシステム、機能性新素材(ハイブリット・コンポジット、オリジナルFRP)をベースに、画期的で極めてユニークな生産技術を開発・構築し、次世代のイノベーティブなものづくり技術を創生します。
塑性加工技術研究室近年、多様な複合板材の複雑形状型抜加工が堅実に需要を伸ばしており、生産技術の基軸を担っています。本研究室では、材料の塑性と異方性の力学知識を活かして、包装・輸送用複合材である段ボール、板紙、樹脂板等の成形性とせん断加工性について解析を行います。
発明科学研究室「発明」と聞くと特許を取って特許料を稼ぐといった打算的なイメージが先行するが、本研究室では発明の持つ哲学的な側面を掘り下げていく。新たに名付けた「発明科学」は発明の起源・本質・方法・倫理・妥当範囲などを考察し、発明が人類にとって必要不可欠な営為であることを科学的に明確化すること、そしてその体系的考察を基に種々の社会問題を諸科学と連携して解決することを目的とするものである。
生産工学研究室機械システムを構成する機械要素の設計・加工法や計測法を開発し、高精度・高性能化を図ることを研究目標としています。特に、CAD・CAMを用いた設計・加工法を開発し、高速鉄道の動力伝達用歯車装置や風力発電増速機などに展開するとともに、航空機用ジェットエンジンのタービンブレードに用いられている耐熱合金材などの難削材料の切削加工に取り組んでいます。
アドバンスド加工研究室ものづくりイノベーション実現のため、レーザ加工の応用である精密加工、表面改質、金属積層造形を活用した先進加工プロセスの開発に関する研究を行います。ものづくり企業との共同研究を軸に、他の大学や研究機関と連携しながら世の中の役に立つ技術の確立を目指します。
新素材開発研究領域機能性薄膜研究室スパッタ法およびディップ法による薄膜作製に挑戦し、材料の持つ機能の高性能化を目指します。これまで、コインに使われるほどの汎用材料である銅・亜鉛・錫の硫化物薄膜を作製し、世界で初めて太陽電池への応用に成功した実績があります。これは、レアメタルフリー太陽電池として新たな研究領域を開くこととなりました。ニューキャンパスで、フレッシュな学生諸君と共に、新規薄膜材料にチャレンジしていきます。
機能創生化学研究室有機化学・高分子化学の力を活用して、高付加価値を持つ製品の開発を目指しています。一例としては、循環型社会の要請に応えるために、バイオポリマーをベースにした新しい複合材料の開発を進めています。また、新材料の開発を通して得られた情報をベースにした、新機能の評価方法の確立も目指しています。
無機材料工学研究室持続可能な社会に求められている低コストかつクリーンな電力供給への貢献を目指して、地熱や工場廃熱などの未利用熱エネルギーから電気エネルギーを生み出すことができる環境調和型エネルギー変換セラミックスの創製に取り組みます。また、一般的には電気絶縁性を示すセラミックスへの導電性の付与や、構造材料セラミックスにおける機械的特性の向上に関する研究についても取り組みます。
機能性分子化学研究室新しい機能をもつ化学物質の開発に取り組みます。自然界に存在する有機化合物の構造を解析して有益な性質を示す部分構造を明らかにし、その性質を持つ新しい機能性分子をつくる研究を行います。研究成果を感光材や集積体の開発、医薬品の開発などにつなげて行きます。
ソフトマター研究室レオロジーとは物質の流動と変形を扱う近代科学の一分野です。流動性のある柔らかい物質の総称をソフトマターといい、例えば化粧品や食品、クリーム、ゲル、セメント、塗料、液晶、プラスチックなど世の中には様々なものが存在しています。本研究室では、流体力学を基礎としてソフトマターのレオロジー(流動や変形)について研究します。ソフトマターの流れ挙動は非常に複雑ですが、その流れ方を理解することは、幅広い工業分野の発展に直結し、技術の革新や製品の性能向上に役立てることが可能です。
情報制御研究領域画像情報工学研究室近年デジタル機器の進歩から、各種表示装置に文字だけでなく各種画像を用いた訴求力のある表示を日常で多く見かけるようになりました。
本研究室では、その効果を最大限に発揮する方法を検討し、実際に作成しその効果を評価します。
応用材料工学研究室炭素はいわゆる「すす」から「ダイヤモンド」あるいは「カーボンナノチューブ」といわれるナノ材料に至るまで、同じ元素でありながら、その結晶性や結合状態が異なることで多様な物性を有しています。これら無機材料が広く社会にて使われる製品とするため、本研究室では、高度な材料分析技術の習得、物理化学を応用した無機材料の加工技術、および物性を正しく知るための評価技術についての研究を行います。
データサイエンス研究室様々な対象物に対するヒトの意識を調査研究対象とします。アンケート調査により意識の基本的統計処理を実施し、それらの意識を深堀する目的でテキストマイニングを行います。顕在意識のみで把握しきれない面について脳波計や心拍計など物理センサを活用し、その結果を照合して確度の高い意識抽出を行います。ヒトの感性を把握することにより、変遷する社会環境に整合した商品開発に資することを目指します。
医用生体工学研究室工学技術を医療分野へ応用し、より良い生活や医療を提供するための研究を行います。画像処理や機械学習を基盤技術として取り入れながら、人に負担をかけない生体計測技術、医師に新しい診断指標を提供する診断支援技術、医療者の負担を軽減する医療技術、人々の生活や健康を支える技術を開発します。
ICTエンジニアリング研究室災害時に使えるマイクロ蒸気発電システムや電動車いすなどの安全対策や自動化が不十分な装置の対策など、実務に近い課題解決を行っていこうと思います。安価なセンサを取り付けるための治具設計、試作、測定を行ってもらい、データの見える化など装置試作のプロセスを学んでもらいたいと思っています。
マネジメント工学研究領域経営管理研究室フランスのベトナム植民地支配を終わらせたベトナム独立の英雄・武元甲将軍の戦略は、“敵が望む時間で戦わない、敵が好む場所で戦わない、敵が考えている方法で戦わない”という「3不戦略」で、経営学でよく引用されています。工学の知識と経営学の知識を融合し新しい知見を見出す研究を目指します。能力以上の実力が知識の融合により築き上げられ、実世界で発揮できる人材育成を目指します。
R&Dマネジメント研究室近年、AIやデータサイエンス等のソフトウェア技術が様々な産業に大きな変革をもたらしています。今後は、日本の優れたものづくりの固有技術に加えてこれらのソフトウェア技術を活用して新たな価値を生み出すことが求められます。本研究室ではものづくり技術をベースにソフトウェア技術を活用した新たなイノベーションを生み出すための研究をします。
技術マネジメント研究室技術を顧客価値に結びつけ、収益につなげるためには、技術のマネジメントが重要です。本研究室では、企業における価値創造に貢献する技術マネジメント能力のある技術者を育成します。電子部品等の超精密加工における加工のメカニズム、加工の安定、加工偏差の発生要因不良の解析などイノベーションを創生する研究をとおして、技術のマネジメントを追求します。